これは、俺が高2の冬休みに郵便局でバイトをして地獄を味わった話です。

冬休み暇で暇死するよりマシだと思い郵便局でバイトをすることにしました。(本当は金が欲しかった)


高1のときは天候に恵まれて何の支障もなくバイトが終わったのですが、この年は最悪でした。


大雨が降り、大雪が降る・・・

しかも正月に!

そんな悲惨なお話。



正月の郵便局の出勤時間は笑えないくらい早い。7時10分までに局に集合しなくてはならない。当然のようにカウントダウンを独りでやって寝た俺にとってはめっちゃ辛い。

本来なら清々しい日の出を見ながら出発するのにこの年は、朝から大雨・・・この時点で一気にテンションは0に・・・

 
さらに、年賀状の量がやたら多いのでフラフラしながらチャリをこいで配る。すでにテンションはマイナス状態

 
前半戦の4丁目は何とか問題なく無事に終了したが、問題は次の5丁目・・・やたら坂道が多く、アパートなどが一年の間で出来たので去年よりもややこしくなっている。おまけにやたら家の量が多い。

しかも、合羽を着ているとはいえ、冬の冷たい雨に晒されて徐々に手足の自由が奪われていく。

最初は順調に年賀状を配っていた手もかじかんできて思うように配ることが出来ない。

さらに運の悪いことに雨が霙に変わってきた。状況は刻一刻と悪化している・・・このままでは俺が凍死してしまう。

そー思った俺は最後の力を振り絞ってひたすら年賀状を配る。


5分後・・・




俺は力尽きていた・・・





もはや手足の感覚がまったく無い。

他人の家のガレージの隅で次に配る年賀状を整理していると向かい側の家から女の子が出てきた。どうやら母親と年賀状を取りに来たようだ。

そしてその女の子が徐々に俺に近づいてきて

女の子「これ、○○さん(俺がガレージを使わせてもらった家)とこの。間違ってたよ。」

と丁寧に俺に返す。

お兄さんはこの霙が降る中朝から配ってもぅへとへとなんだよ。お願いだからそれくらい自分で持っていってよ。

と言いたかったけどそんなことは言えず

ルーク「すいません。間違えてごめんね。

としか言えませんでした。

誤配をその家に配り、再び死地に赴こうとしていると



ブルルルルッ


という音がして

一台のバイクが現れた・・・あれは本局の人のバイク・・・助かった。援軍がやっと到着したぞぉー!  


やっと本局の人が手伝いに来てくれた。残りの年賀状の過半数を手伝ってもらいなんとか任務を完了することが出来た。

その後、ゆうことを利いてくれない手足を無理やり動かしボロボロになりながら局に帰還しました。

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